棚田のメリットは、養分に恵まれた綺麗で
冷たい山の水をふんだんに使えること。
水が冷たいと稲の生育が遅くなるため難しくはあるのですが、
そのぶん品質は申し分のないものになります。
しかし棚田は、田んぼ1枚あたりの面積が小さく、
山の斜面ということもあり作業効率が大変悪いというデメリットがあります。
そのため、高齢の農家さんでは維持できず、
後継者不足から存続の危機にあるのが現状です。
しかし棚田は、里山の生態系を支える大切な要素。
日本の農業だけでなく、自然とそこに暮らす
生き物にとってなくてはならない存在です。
この人と自然とのつながりを守りたいというのが、
私が棚田でお米を作り続ける理由です。
化学肥料や農薬が食の安全性に深く関わっていることは、みなさんご存知かと思います。
加えて、化学肥料や農薬は環境に負荷をかけてしまうことも。
もちろん、有機肥料であっても過度な使用は同様の結果をもたらします。
そこで、農薬を使用せず、有機肥料を適正に施す農法が、美しい水と豊かな自然があるこの地で美味しいお米をずっと作り続けていくためにも
必要なことだと考えています。それに、特別栽培のメリットは他にもあります。
有機肥料で栽培する事で、化学肥料を使用するよりもウンカ等の害虫がつきにくくなり、
さらに効果の穏やかな有機肥料であればゆっくり育つため、作物の品質も向上します。
手間のかかる特別栽培ですが、試行錯誤して身につけてきたノウハウと、ボランティアさんのお手伝いもあり、今年も無事収穫できそうです。
3,960円(税・送料込)
杉浦農園と沢山の援農者の皆様で育てた特別栽培米の秋津穂を、
「里山を100年先に繋ぐ」をテーマとする、葛城山麓醸造所にてお酒にしていただきます。
この醸造所は、里山で育ったお米を、この地でお酒に醸し、皆様にお届けすることで、
里山農業を持続可能なものとするものです。お米をほとんど磨かず、
この土地の風土と特別栽培米の個性を最大限に表現。
2025 年 3 月にお酒が出来上がり次第お届けします。