中川：本日、杉浦さんのお酒が出来上がりました。お酒を利かれていかがですか。

中川：今回は90％精米で仕込みました。お米を1割くらいしか磨いていない、食べるお米と同じくらいの磨き具合なのですが、ここまで果実味がしっかりありながら、ライトで飲み口の重たくないお酒が仕上がるというのは私たちもすごく驚いています。

中川：今まで経験したことのない味わいが出来上がったと思います。杉浦さんのお米は他の秋津穂に比べて透明感が高く仕上がるという特徴があるので、あえて、９０％ながらも、９０％とは思えない軽快で果実味溢れるお酒を目指しました。

中川：炭酸ガスもしっかり液中にとどまっているのが感じていただけると思います。杉浦さんのところで、お米作り・特別栽培米を知って、プロジェクトに参加され、でも日本酒は初めてというかたもいらっしゃると思います。このお酒を機に、日本酒を新たに知っていただけると嬉しいです。

中川：ありがとうございます。杉浦さんのお米だから出来上がるお酒にまさに仕上がって、ほっとしていますし、早く皆さんに飲んでいただきたいです。

中川：2024年、葛城山麓醸造所という山麓の小さな蔵を稼働予定です。そこでは、その山麓地域で採れるお米の個性をしっかりと引き出したお酒造りをしたいという想いがあります。杉浦さんのお米は透明感のある酒質に仕上がるという特徴がありますが、まず杉浦さんのお米でその個性を活かしたお酒造りをし、ゆくゆくは農家さん毎の違いも表現してゆきたいです。私たちは今回、こういった透明感あるライトなお酒を杉浦さんのお米だからこそ出来るんじゃないかと考え、山麓蔵の取り組みも見据えながらチャレンジさせていただきました。